チリの風 その1178 2025年12月15日-21日
週の始めは夏の雰囲気でした。例えば火曜日の最高気温は35度だったサンティアゴですが、週末は少し涼しくなりました。土曜日の最高気温は26度でした。
夏至が来ました。朝、目が覚めると外は明るいし、夜は涼しくなってからもまだ明るいです。
月曜日、妻が退院し、自宅治療が始まりました。最初は看護婦さんが24時間、彼女のそばにいました。今は土曜・日曜日を含め12時間勤務です。そして二日に一度療法士が来て、彼女に歩行の仕方を教えます。もちろん私も4本足の杖を使って歩く彼女に付き合って廊下の散歩をしています。毎日少しづつ歩く距離・速度が上がっています。いつかまた普通に歩けるようになるでしょう。
彼女を見舞いに数名の方がこられました。それから息子が仕事でチリに来て、私に挨拶に来ました。
私のスポーツはマラソン2・登山2でした。少しいつもと違うのは山は2回共近くの2か所の丘歩きでした。どちらも1時間半のコースです。登っていくのは平地歩きよりきついですが、上から見る景色が喜びをくれます。まだ歩けるぞと思いながら進みます。それからマラソンは2回走りましたが、2回共10Kでした。今年初めての事です???。そして、先週より1分早くニッコリ。
地下鉄に乗っていると知らない女性が近づいてきて「あなたは藤尾さんですか?」と聞きました。私は一瞬緊張しましたが、はいそうですと回答。するとその人はあなたが私の直接の上司でしたと。私の悪い記憶力では彼女のイメージはありませんでしたが、聞いてみると30年ほど前、日本の商社で働いているとき、私と10年超も働いた秘書だったことが分かりました。世の中狭いですね。
日本の年金を受領しましたが、円安とペソ高で前回より10%近い額が減少しました。いやはや。
こうして今週も忙しい楽しい毎日が続きました。日本に住んでも外国に住んでも幸せになれますね。
(政治)
1)ボリッチ動向
選挙が終わってすぐにテレビのカメラを前に彼は演説し、公正な選挙が行われ、新大統領が選ばれることにチリ人である誇りを感じるとしました。
月曜日にカストをモネダ宮殿に招待し、あちこち見せました。4年前にピニェラがボリッチを案内したのと同じです。
そして首都圏レンカ区の新しい公園の開園式に参加して、子供と一緒に公園で遊びました。彼の得意の分野ですね。
私服警察PDIの学院卒業式に参加して、卒業生を励ましました。
2)大統領選挙
わずか1週間前の事なのに大統領選挙はずっと前の事のように思います。緊張・興奮のない選挙でしたから。
新大統領カストは火曜日に直ちにアルゼンチンに飛び、仲間のミレイ大統領と面談しました。
そしてトランプがカストの当選を祝福しました。これはアルゼンチンだけでなくチリもトランプ・グループに入るシンボルですね。
彼の勝利を受けてベネスエラのマドゥロはベネスエラ人に手を出さないように警告しました。何か起これば私たちはチリと対決すると言うわけです。トランプがカリブで
好き勝手なことをしていますが、同じようなことをマドゥロも言うわけですね。チリでもっとも彼を応援してきたのはチリ共産党ですが、それがこの選挙で大敗北をしたため、チリは敵国になってしまったようです。
カストは来年1月15日から新政権の人事を発表するとしています。企業への免税をすると言われますから、財務大臣が最注目されますね。それから選挙運動で市民の安全を取り上げてきましたから安全省の改善は最重要項目になります。その大臣の候補者に今回の選挙の候補者だったカイセルの名があがっています。決選投票に私の応援をすれば君を政府の中枢にすると約束したのでしょうか。
彼が当選してから、彼の日常の動きも入れて政治関連のニュースが増えています。彼がどんな政府を作るか市民に興味があるのです。それをマスコミが取り上げているわけです。日本で石破から高市に首相が変わったとき、マスコミが大きく動いたのと似ていますね。高市政策が日本の将来にプラスになるかどうかは分かりませんが。カストもチリをどう動かすでしょうか。
さて彼が当選して最初の週で、ボリッチと衝突が起きました。それは女性省大臣が、カストの共和党は女性を大事にすると言う考えが見えないとコメントしたからです。カスト側は、「女性だけの権利はない。男性も女性も同じ人間として同じ権利を持つのだ」と反論し、軽くあしらいました。
カストにとっては3回目の大統領選挙でした。彼はピノチェット軍事政権を讃える極右候補です。第2次大戦後、ドイツから移民してきた男性が、彼の父親になったわけですが、ナチがドイツで犯罪を犯したとは考えないようです。
前回の選挙でカストはボリッチと対決しました。私はボリッチが素晴らしいとは思いませんでしたが、カストの極右が嫌いなのでボリッチに投票しました。じゃ今回も同じですかと聞かれると、今回彼と対決した女性候補者ハラは人間的にはカストより信用できると思われましたが、共産党ですから、投票する気にはなりませんでした。
軍事政権継続可否の選挙から、今回の選挙まですべての選挙で私の投票した方が選ばれています。100%です。つまり右でも左でも入れると言う層が、チリには数%あって、それが左右政権交代の理由になるわけです。誰かの推定では次期の大統領選挙はボリッチ対パリシになるそうですが、その時はパリシに入れます。
今週の彼の動きで目立ったのはアルゼンチン訪問と、就任後の住居にモネダ宮殿を使用するとしたこと(これはまだ未決定とも言われます)、そして国連総長にバチェレットを推薦してきたボリッチと違いバチェレットの件はチリにとってどうすればベストか考えたいとしました。
彼は明日の月曜日にエクアドルを訪問しノボア大統領と面談するとか。南米右翼政権連合の動きですね。トランプが喜んでいるでしょう。
与党側の会議で、ハラの敗戦はボリッチにあるとする声が共産党側から出ました。私はボリッチではなく共産党にあると思います。
今まで左翼中道として社会党・そこから分かれたPPD党、そしてキリスト教民主党DCの3党が政権を握っていたのですが、彼らが人気を失い、左翼として
新左翼・共産党が伸び、そこからボリッチ政権が誕生しました。今回の大敗ですが、左右の対決でこれほどの大差がついたのは初めてです。左翼の落ち込みが確認されましたが、何もしなければ将来もないのは明白です。社会党の女性党首は厳しい自己批判をすべきですが、全くしません。それでカスト政権が始まれば左翼の一部が、新左翼と共産党ですが、数年前の社会騒乱時と同じく暴力デモを起こすだろうと私は想像します。つまりこうした事件が左翼の連携を生み出すからで、とにかく事件を起こそうと考えるでしょう。将来のチリの左翼は新左翼・共産党グループになりそうです。
最高裁のトップに女性のグロリア・チェベシチが選ばれました。最高裁の200年の歴史で初めての事です。しかし先日に裁判官の不祥事が明らかになり、裁判所もあまり信じられないと言う気がします。
(経済)
1)銅価格と為替
銅価格は1ポンド5.37ドルとまた新記録。為替は1ドル915ペソとペソ高です。株式市場は10315ポイントと先週ほどではありませんが、高値安定です。
ガソリン価格ですが、93オクタン1249ペソ、1年前は1261ペソですから。ほとんど同じです。2022年から大きな動きはありません。
2)GDP
中銀の発表で、今年の数字は2.4%、来年度は2-3%が予想されるとか。大きな動きは無いですと言うことですね。
銅の値段が高値安定ならチリ経済にとって最高のプレゼントですが。
さてJPモルガンの発表ではチリ国の危険度は、確実に減少しており、今年度は過去18年間で最低のレベルとされています。安全性が上昇ですね。素晴らしい。
(一般)
1)犯罪
刑務所の職員(刑務官)が47名逮捕されました。彼らは刑務所の中で囚人と商売をしていました。例えば携帯電話を1月40万ペソで貸すとか。電話代は2万ペソくらいですから、ほとんど全部、利益は自分の手に残りますね。しかし47人と言う数は驚きです。誰かが悪いことを始め、それが仲間に広がったわけですが、なんでも9のグループに分かれていたとか、悪事を調べるシステムがないと言うことになります。ボリッチの政権はひどかったと言う一つの証拠ですね。
彼らの裁判が始まりましたが、犯罪グループが刑務官に声をかけ、自分たちのグループの囚人に色々手を貸すよう指示・依頼していたようです。囚人が収容されている牢屋の変換をさせることもあったらしい。
それから一軒家に強盗グループが入り、中にいた老人を殺しました。しかし何十年も頑張って生きてきて最後にそんな死に方をするなんて・・・
2)その他
山火事が拡大しています。毎週このニュースがチリ中を駆け巡ることになりそうです
H3N2新型風邪が世界的に広がっているとか。チリにもそれが侵入しました。チリは来年3月からワクチンを使用します。
学年末休みが始まりました。新学年は来年の3月からです。これでスクールバスとか通学の自家用車は止まりますから、交通渋滞が少なくなって、大気汚染も減少します。
クリスマス
いよいよ来週になりましたが、チリのほとんど家庭でクリスマスプレゼントを買う必要があり、商店街は買い物客であふれています。いつも問題になっているサンティアゴのメイグ地区も同じで道路に露店が乱立し、買い物客が溢れています。
私の住居の前の広場に区役所公認の露店が並び、催事が連日です。クリスマスコンサートも2回ありました。
以上