チリの風 その1122 2024年11月11日ー17日
週の始めは最高気温30度ほどの日が続いたサンティアゴでしたが、週末はかなり変わりました。街路樹ジャカランダの紫の花が満開です。
いつものようにチリ大学病院に血液検査に行き、その後、旧市街を散歩しました。中央市場の横を歩きましたが、大勢の人が必死に働いています。
そしてホームレスの人もそこで生活しています。いろんな人生があるのを感じます。
今週も登山2回、マラソン2回が出来ました。
土曜日の登山教室は初級広場が目的地で11名の参加者で4時間コースを歩きました。最年少は7歳・最高齢者は77歳でした。全員が楽しく歩きました。幸運なことにその日は曇り空で、気温はそれほど上がらず、あまり汗はかきませんでした。戻ってきて湯船につかってのんびり。その他に丘歩きを一回。
マラソンの1回は10キロ走りで、先週より1分早かったのでニッコリ。
なるほどトークのための練習も進み、45分の講義を原稿を見ないで話せるようになりました。友だちの前で1回予行演習をしました。ときどき間違いますが・・・
妻が頑張り、週日に近所の家でお菓子の講習会を実施しました。作品(商品?)の一つをプレゼントしてもらいました。おいしかったです。
こうして忙しい・楽しい毎日を送っています。幸せです。
(政治)
1)ボリッチ動向
ベトナム大統領がモネダ宮殿を訪問し、ボリッチと面談をしました。
その後、ボリッチはペルーに飛び、APEC会議に参加。そこで中国の習近平と面談しました。もっと銅を買ってほしい、投資をしてほしいと頼んだのでしょうか?
そのペルーで中国は最大級のチャンカイ港を建設する予定と言われますからね。ペルーだけでなくチリにも頼むとして。
日本から石破首相も出席していますが、ボリッチは彼との面談に興味なかったのでしょうか?チリのマスコミには石破の名前は出ません。
今日、ブラジルに飛びました。明日からG20会議に出席します。
大臣変更依頼を拒否
内務大臣トアを更迭するよう野党は要請していますが、ボリッチは拒否を続けています。
前内務次官モンサルべが逮捕され警察に収容されました。
このニュースは厭きるほど続きます。しかし内務省のナンバー2だった男が、部下を強姦するなんて。職を失い・家族が崩壊すると思わないのかな?
部下だから訴えないと考えたのでしょうか?
エルモシジャ事件
毎週、同じ話題が書かれます。政府・検察・裁判所・警察に大きなダメージを与えているこの事件ですが、どう修復するかがこれからの大きな問題になります。
誰も裁判所・検察庁を信じないとなれば国が破壊されますからね。
(経済)
1)銅価格と為替
何と今週は一日、銅価格が4ドルを割りましたが、金曜日は1ポンド4.11ドルで終えました。良かった。トランプ関連と言われますが、本当かな?
中国の動きが見えなくなったからかな?為替は1ドル975ペソでした。
2)資金の流出
2019年に社会騒乱が起きた時、過去20年で例を見ない97億ドルが流失しましたが、次の年から収まり2023年はわずか7億ドルでした。
それが今年になって流れが逆になり9月までに41億ドルが出ていきました。
新聞の社説に経済の再稼働はペンディングになっている最大の課題だとされています。しかしそれをボリッチ政権は実行しているように見えないとするわけです。
それに最近の経済停滞から来年の状況が高め安定ではなく、停滞もしくは減少も予想されるほど落ち込み始めました。投資を呼び込むためにインフレを下げる、犯罪を抑え社会不安をなくするなどやることは決まっているのでしょうが、政府は手を打っていないようです。中国にすり寄る姿勢は継続ですが、それは正しいかな?
ところで来年度予算が下院で可決され、上院に回りました。一歩前進ですね。
(一般)
1)山火事
バルパライソ地区の山火事は11か所で130ヘクタールが燃えました。放火の疑いで2名が逮捕されたとか。
2)空港スト
サンティアゴの空港で従業員のストがあり、15000人に影響が出たとか。そのストは違法だったようで、それを管理できない空港運営会社に厳しい批判の声が
出ています。先月イースター島に行っているときにこの事件が起きていれば、島から戻れませんでしたね。
3)犯罪
毎週同じような犯罪関連ニュースが出ます。今週は、車を盗まれようとしたドライバーが犯人に逆らうと銃を発射され、死亡しました。その場所は
日本大使館の近くでした。
(スポーツ)
1)サッカー
南米予選が行われ10チーム中最下位のチリは9位のペルーと敵地で対戦し0対0の引き分けでした。もちろん最下位維持です。
火曜日にベネスエラ戦がサンティアゴでありますが、勝てないでしょうね。
以上