チリの風 その1114 2024年9月16日ー22日
ディエシオチョ(18)のお祭りがチリ全土を覆っています。私はクエッカは踊らないし、地震(テレモト)と呼ばれるアルコールも嫌いだし
チョリパン(ソーセージ入りのサンドイッチ)も食べたくないので、人が集まるフォンダには行きませんでした。
もちろんスポーツは何時もの通りです。登山は第3展望台に登り、丘歩きはいつもの近くの場所でなく街の中心にあるサンタ・ルシアの丘に行きました。久しぶりでしたが、都内なのに森の中を歩くと言う雰囲気がありました。マラソン練習は2回、そのうち1回は10キロを走りました。先週より1分でも早く走ろうとしましたが、残念ながらタイムは先週と同じでした。
それからスペインに修士課程留学していた娘が2年ぶりにチリに戻ってきて、挨拶に来ました。若いうちは元気がありますね。
妻のおじさんの所に行って寝込んでいる彼の手足にマッサージをしました。毎回していますが、血液の流通を助けるためです。
さてもう春だと言う雰囲気でしたが、今日は気温が下がり、最高が13度と冬の感じ。朝のマラソン練習に手袋を使いました。さらに夜に
雨が降りました。また冬が戻って来たのかな?
それでも今週も楽しい毎日でした。
(政治)
1)ボリッチ動向
今週は18関連ばかりですね。
月曜日、オヒギンス公園でお祭り会場のオープン式でサンティアゴ区長の女性とクエッカを踊りました。大統領になった最初の年は踊りを知らず、
この人はチリ人ではないと思わされましたが、昨年は少し練習したのか、上手くなり、3年目の今年は普通のチリ人のレベルになりました。その会場に
彼は新しい彼女と来ましたが、ファーストレディの仕事には全く関係しないとか。
18日はカトリックの大聖堂でテ・デムと言われるミサに政府関係者のトップとして参加しました。その日、私は市内観光をしていて大聖堂のあるアルマス広場に
近づくと、警官にここから先は通行禁止と言われました。
大司教はそのミサで「チリの社会習慣には汚職も犯罪もない。これからもそれらを日常化させてはならない」説教しました。これは
ボリッチにお願いをしているのでしょうか、それとも彼は何もしないと批判をしているのでしょうか?その大司教がテレビの番組に出てその説教について説明し
ましたが、汚職のある社会は民主主義ではないとしました。現在チリの最大の話題になっているエルモシジャ事件の事でしょうね。犯罪の増加に対する問題も厳
しいコメントがありました。そして教会はそれらの問題に関し対話する用意があるとしました。
19日は軍隊記念日です。ボリッチは軍隊のパレ―ドを4軍の長官と共に見守りました。ほとんど全テレビ局が同じ場面を放映しましたが、私は見ていてあまり面白いとは思えませんでした。
世論調査でボリッチを大統領として評価するは33%で、評価しないより大きく下になっています。もう最後の日まで同じでしょうね。
今日、彼はニューヨークに飛び、国連総会に3回目の参加するとか。毎年ですが、彼の得意の仕事ですね。
それから来月の18日は社会騒乱の5回目の記念日です。それまでチリはラテンアメリカ諸国の中で最も民主主義の国で犯罪はほとんどないとされていましたが、
その騒乱の後、チリはそこらの国と同じ適当な国になってしまいました。その記念日に右翼と左翼は独自の動きをするのでしょうが、モネダ宮殿はコメントを
しないとか。思い出すのも嫌なのでしょうね、いろんなことを。
この件に関してですが、世界30か国で世論調査が行われ、国民が自分はその国に住んで幸せと感じるかどうか調べられました。1位はオランダで85%でした。チリは22位で68%。そして日本は27位とほぼ最悪で59%が幸せとか。チリはその社会騒乱の前なら世界のトップクラスに入っていたのでしょうが、それ以降犯罪が増加し、幸福感が減少です。
2)地方選挙
地方選挙まであと1か月ですが、全く盛り上がりません。先日、私の住むラス・コンデス区の区長候補5名が出て討論する番組がテレビでありました。残念、私には全員が魅力のない候補でした???
エルモシジャ事件は継続ですが、18のため大きなニュースにはなっていません。
(経済)
1)銅価格と為替
銅価格は1ポンド4.33ドルと二か月ぶりの好調な数字で、このため為替も1ドル923ペソとペソ高です。
株式市場IPSAは6324ポイントで大きな変動はありません。
2)家屋の販売
最近、家屋・マンションの販売が落ち込んでいますが、その例として35歳以下の青年の家屋購買は2009年のそれと比較して現在は半分以下とされました。
価格に対する収入が下がっていて、銀行などからの借り入れが出来ないと言うことでしょうね。
全然、関係ありませんが、チリで販売されるスポーツシューズの生産国は1位中国、2位ベトナムで、この2か国で90%とか。
(一般)
1)18
普通は18と19日が祝日ですが、今年は20日も休みになったので、その後の土曜・日曜も入れると5連休になり
今年のお祭りは例年にない賑わいを見せました。
全国各地のフォンダと呼ばれる18を祝う会場に人が溢れています。入場料を払って中に入ると、バンドが演奏していて、人々は音楽に会わせてクエッカを踊り
アルコールを飲んで酔っ払い、アサードと言われる肉料理を食べます。夜中まで騒ぐと次の日はぐったりでしょうね。
ところで首都圏のラ・デエサ地区のフォンダで入場料を払わないで中に入ろうとしたグループがいたので、区役所の警備隊と警察が、催涙ガスや放水車などを使いました。しかしひどいですね。正規に払って中に入った人もその攻撃で自由に歩けなくなりますから。チリの悲しい実情ですね。
首都圏から郊外に出た100万台の車が、戻ってくる前に各地で事故を起こし54名が死亡とか。
さらに18関連ですが、土曜日までに25件の殺人事件が起きました。通常の1週間よりずっと高い数字です。
2)天文台
チリの北部に多くの天文台がありますが、その数は世界の天文台の40%とか。世界のトップですね。
以上