チリの風 その1118 2024年10月14日ー20日
なんと最高気温が30度の日があったサンティアゴです。もう夏ですね。それでも最低気温が10度以下に下がる事があるので時々夜にストーブを使います。
今週もいろんなことがありました。日本より先に金曜日に衆院選挙の投票を大使館でしました。さぁどんな結果が出るかな?
そして日本人学校の運動会に参加しました。サッカー教室や登山教室で一緒に遊んでいる子供の活躍を目にしてニッコリ。親子玉入れ競技で私の投げた球が一つ
籠の中に入りました。良かった。そこで会った人に最近、ブログが更新されていませんねと聞かれました???「チリの風その1118」と探してください。
もちろん個人として登山2、マラソン2をしました。登山は来月の登山教室の目標地の初級広場に下見に行きました。4時間コースです。そして丘歩きも。
マラソンはその1回に10キロ走りましたが、残念、先週より遅かったです。
もう日焼けして顔はかなり黒くなりました。
こうして毎日人生を楽しみました。
ところで、来週は妻と二人でラパヌイの旅に出るので27日の日曜日はここにいません。と言うことはチリの地方選挙に投票できないし、チリの風の更新も出来
ません。戻ってくるまで少し待ってください。
(政治)
1)ボリッチ動向
今週は社会騒乱5周年記念が最大の話題かと思いましたが、違いました。内務大臣補佐官の問題でした。そんなことは大統領府の公示にはありませんが。
2)内閣改造
 新法務大臣ガハルドが任命されました。彼は共産党です。
その理由が、大臣ではありませんが、内務大臣の補佐で社会安全を職にしているモンサルべ次官が辞任したからです。その職は政府にとって最重要事項なので、彼は大活躍していたのですが、彼の下で働いていた女性から性的暴行事件を訴えられ、裁判と仕事を同時には出来ないと辞任したもの。悲しい現実ですね。そして後任に前法務大臣コルデロが就任したわけです。レベルは下がりますが、緊急に彼の力が必要とボリッチが判断したのですね。給料は下がるけどボーナスを出すのでしょうね。
ボリッチはその件に関し記者会見をし、何と1時間ほどそれを説明しました。しかしモンサルべは自分の肩書を利用し、女性を暴行したとするホテルの安全カメラを自分でチェックしたり(何か消そうとしたのかな)、その頃、南部の実家に行くのに警察軍の飛行機を個人的に使用していました。
その事件が発覚してから辞任させるまでに時間がかかりすぎているとボリッチを批判する声が出ています。また内閣の女性大臣は私にとって最悪の事件だが、マスコミで聞く以外にはそのニュースは全く入ってこなかったと政府の実情を漏らしています。
このスキャンダルが世界に漏れたらチリってレベルの低い国ねと言われそう。この裁判の時、ボリッチも証人として呼び出せと野党は言っています。
右翼のUDI党の前党首の父親が性的暴行で6年の刑を受けました。この事件で彼は党首を辞任したのですが。
もちろんそんな事件は右翼も左翼もないですね。個人の問題ですから。
3)エルモシジャ事件
毎週、この話題が注目されます。最高裁のムニョスは30年も裁判官を務めていますが、今回、国会で憲法違反と認定されました。娘に情報を流していたらしい。
もっともこれに関し、国会と裁判所は同列ではないのかとする疑問も出ています。最高裁の裁判官の選定・任命のシステムが変更されるかもしれません。
検察長官のバレンシアはエルモシジャと喫茶店でコーヒーを飲んだとか、携帯でチャットをしたことがあるとか。コーヒーを一緒に飲むのは犯罪になりませんが、
その時、どんな会話をしたかが問題ですね。検察長官が逮捕になれば大スキャンダルですね。
4)地方選挙
毎週、同じことを書いていますが、全く盛り上がりません。有名な選挙地で、例えばサンティアゴ区、どの候補がリードしているとか知りたいです。
候補者のパンフレットを見るとほとんど全員が「区民の安全を守ります。私は透明で公正な仕事をします」と訴えています。レコレタ前区長が区経営の薬局事業で不正をしたとして裁判になっていますが、今回サンティアゴ区長が不正な支払いをしていたとするニュースが出ました。彼女は今回の選挙に立候補しているので大きな影響が出ますね。ところでその二人の区長は共産党です。
右も左も同じことをするわけです。
(経済)
1)銅価格と為替
銅価格は先週より少し下がり1ポンド4.30ドルでした。このため為替も1ドル945ペソとペソ安になっています。
2)公定歩合引き下げ
 0.25%下がり5.25%になりました。最近、家屋・マンションの販売が落ち込んでいますからね。
(一般)
1)社会騒乱5年記念日
その頃のデモ隊の中で、新左翼議員が、恐らく全員が、騒いでいました。勿論ボリッチが叫んでいるのもニュースに出ました。
今年のその日も記念デモが行われ65名が逮捕されました。警官が3名負傷しました。しかし予想より少ないデモ隊でした。
5年前の社会騒乱に関し、質問された大統領府長官はピニェラ政権に問題があればそれを改革・変更させようとするのは当然だとしました。つまり社会騒乱は
正当な動きだったとするわけですね。あれだけ国や市民に大きな打撃を与えたのに。
共産党党首カルモナはこの件に関し右翼は私たちを批判・攻撃するが、それが起こったのは自分たちの責任だと言う自己批判が無いのはおかしいとしています。
新左翼代表のウィンテルは暴力はいけないと言うのは分かるが、5年前に政治・民主主義でチリは失敗していたとコメントしています。
その5年前の社会騒乱の時、閉店した商業施設が何と現在までその4.6%が元に戻っていません。その多くはレストランとか。
それとは全然関係ないですが、犯罪は増える一方で、この週末8件の殺人事件が起きています。チリはどうなったの?
(スポーツ)
1)サッカー
ワールドカップの南米予選があり、チリが敵地でコロンビアと対戦。前半だけはテレビを見ましたが、圧倒的に攻められ0対1で終了。後半は何と3点も入れられ
0対4の惨敗。南米最下位をキープしています。まだ予選はありますが、もう楽しみはないですね。
国内リーグ戦は、今まで2位だったコロコロが延期になっていた試合に全部勝って首位に躍り出ました。
週末の通常戦でその両チームは勝ったので、首位はコロコロ、2位はチリ大学です。
リーグ戦はあと2試合を残すだけです。
以上